8月8日~10日


④ 8月8日 モントルー=ビスプ=ツーン=シュピーツ:電車移動
        シュピーツ~ライシゲン570m(32㎞)

   
  朝8時トラララホテルからモントルー駅へ向かいます。雨が降っていますが思わずレマン湖の美しさに感動。。  MONTOREUXと書いてモントルーと読むフランス語には熟練を要す。駅構内。
   
 ビスプまでは小さい列車ですが各車両に2台自転車ラックがあります。  ビスプからツーンはごらんの通り2階建て特急列車です。料金は全部で80フラン、自転車もそれくらいだったと思います。
   
 ツーン駅構内、改札はありません。しかし列車内で厳しく検札します。どの駅にもベビーカー、自転車用にスロープがありとても親切。エレベーターよりずっと使い勝手がよいです。雨の中、駅前レストランでホットドッグを昼食に、2時間待てど雨やまず。  ついにしびれを切らし列車でツーン(トゥーン)からシュピーツまで列車移動。
   
 シュピーツ駅下車すると町一番の展望台斜面に広がる町と教会の尖塔、トゥーン湖見つめる城などを見渡せる。(地球の歩き方の写真と同じで文を抜粋)まったく絵になる景色です。  前方に見えるのがライシゲンの町並み、自転車道がこんなに整備されて極楽、8㎞先のインターラーケンまで明日の下見に行きました。
   
 ライシゲンとインターラーケンの中間の無人駅ダーリゲン。  絵はがきからのライシゲンYH、トゥーン湖は氷河が流れ込んでいるため水温は19度だそうです。けれども子どもたちは一家族4人泳いでいました。ファミリーが6家族くらい、個人は私と,ドイツ人バイス、彼とはこの後グリンデルワルト、ブリエンツYHでもいっしょで仲良くなりました。

この日は朝から小雨模様、しかしモントルーの景色はすばらしい。18世紀後半から19世紀の英国貴族はレマン湖畔で最も景色の良いモントルーへ1日がかりでやってきたというだけのことはある。今じゃ世界に名高い高級リゾートだそうだ。後ろ髪を引かれる思いだが,列車での自転車移動は初めてなので余裕をもっていく。駅で9:40乗車~ビスプ10:52/10:57~トゥーン11:34を案内してくれた。ビスプ~シュピーツまではスイスアルプスを北へ横切るため殆どがトンネル内であった。すごいトンネル技術だ。ちょうど昼に着き昼食後、トゥーンからライシゲンまで走れば4時到着かと目論み、ホットドッグを駅前レストランで食べるが,いっこうに雨のやむ気配はなし。しびれを切らしてシュピーツまで15㎞電車移動。シュピーツ駅の手前から一部青空が出始めた。下車するとすばらしい景色、来て良かったと再び感動してトゥーン湖を南岸を東に走る。


⑤ 8月9日 ライシゲン570m~インターラーケン567m~グリンデルワルト1034m(35㎞)

   
 9:45になっても雨はやんでくれません。カッパを着て出発です。こちらはYHの正面入り口です。  インターラーケンはトゥーン湖とブリエンツ湖に挟まれていて琵琶湖畔にある大津市と姉妹提携を結んでいる。ユングフラウ地方へのゲートシティ。トゥーン湖に向かう遊覧船、水が濁っているのは氷河が融けた水だからです。
   
 インターラーケンからツバァイリュチーネンへの自転車道、自動車道は対岸を走っています。自転車野郎には5人ほど抜かれました。皆マウンテインバイクです。晴れていたらすごい景色と思われますが・・・・。  ツバァイリュチーネンからグリンデルワルトの渓流ではラフティング、結構な激流です。氷河の融け水で濁っています。気温は19度です。
   
 もうすぐグリンデルワルトですがガスが入って山々が見えないのが残念。しかしハイジの世界です。ドイツのイカス高校生、ぬきつ、ぬかれつ背中にキャンプ一式を背負っているところがタフである。  きれいな貸し別荘が現れました。通常の家もこれくらい大きいのでびっくりです。そしてゴミ一つ落ちていないところは日本も学ばなくちゃ。
   
 ようやく、グリンデルワルト、駅前は混み合っている。インフォメーションションでYHの位置をたずね、モンベル店でマップソースマイクロSDを聞く。この後レストランでコーヒーブレイク4フランで至福の時を過ごす。 公共 体育館のアイススケート場です。となりは温水プール。インフォメーションもこの建物内にありました。
   ☆
 この体育館にはクライミングウォールをはじめ多様なスポーツ施設が整っている。豊かな町という印象だ。  

西インターラーケンまでは小雨、昨日の下見のため気分的に楽。トゥーン湖はインターラーケンあたりは氷河の融け水で浅白緑で冷たそう。昼食は駅近くの屋台でフィッシュバーガーを買い、そうこうしていると12時マックを見つけたのでコーヒーを注文して店内でいただく。中国、韓国のツアー客もめだつ。インターラーケンまでは自転車専用道路があり、お気楽な反面、舗装道でないため振動は大きい。集落内は舗装してあるが外れると舗装がないところもしばしばだ。荷物を積んだ自転車野郎はだいたい自動車を使うが黄色ラインで自転車道を確保されている所が多い。ヘアピン、急坂はないこともあるので,自転車をぶれないように慎重に進んだ。コーヒーブレイクをしたため、到着の遅い私を、昨日いっしょだったバイスが自動車で探しに来てくれたことにお礼を言う。YHまでは急坂で自転車を押して歩いていた。



⑥ 8月10日 グリンデルワルト1034m~クライネシャイデック2061m(12㎞)

   
 グリンデルワルトワルトYHにて同室のメンバー、右からバイス(ドイツ)、屏風さん、四方山、屛風さんはメンヒ登山後、モンブランに挑む予定の本格的山男です。英語+スペイン語もいけてるかっこいい男です。  昨夜から星が見え、なんと朝5:40にはアイガー山頂が陽光に光り出しました。
   
 いったんグランドの集落943mまで下りてから上りはじめます。舗装道が続いていますがどこまであるのでしょうか。アイガー北壁が圧巻です。  どこを見ても写真の世界です。至福の時間が続きます。
   
 樹林帯に入ると小砂利道となりました。ご覧のような軽装のマウンティンバイカーはが10人ほど上がっていきました。さすがにサイドバックまでつけたランドナー自転車野郎は他にはいませんでした。  1800mが森林限界、ここまでは暗い針葉樹林帯の中を自転車を押して登りました。全行程の半分は自転車を押しました。左の山はベッターホーン3701m
   
 森林限界の上は開けていて牧草地です。彼はイスラエルの兵役を終了したので6ヶ月?の気まま旅の途上です。YHで隣の部屋でした。ハイキングの道が(写真左)合流します。  たくさんの乳牛が放牧中、首の大きな鈴がカランカランとこだまします。夜通し鳴っていました。
   
 左ユングフラウ4158mと右の雪山はシルバーホルン3960m。  陽射しは強いが空気はひんやり、春と夏が共存している。
   
 最後の上りです。私は押して上がります。マウンティンバイカーはクライネシャイデックまで行くと、ビールを飲んでから?一気にグリンデルワルトもしくは反対のラウターブルンネンへ下るようです。  大勢の観光客と登山者で賑わうクライネシャイデック。フングフラウヨッホへの峠の乗換駅である。私が宿泊したのがこの駅舎2階のマウンティンロッジ、1階はレストランです。13:30に到着、ご褒美にビール少しとカップラーメンをいただきました。
   
 午後のゆったりとした時間を過ごしました。  駅舎です。
   
 部屋から望むユングフラウヨッホから戻ってくる登山列車。白いのは牛です。  夕食のチキンビストロガノフです。
   
 デザートはこんなにいりません。もともと食べる習慣がありません。  この部屋を独り占め。いいんです。

 この日は朝から部屋の前のバルコニーから写真を撮ることから始まった。また中心地でマップソースマイクロSDカードを見つけたが360フラン(36000円で日本の2.5倍)であきらめた。これからもインフォメーションで市街地図をもらって宿泊YHを探すパターンでいくことを決意する。さて森林限界は1800mで日本の本州より700m近く低い。ハイキング道合流付近でサンドイッチとミルク昼食、景色は抜群。その後の道は駅直前まではなだらかであった。クライネシャイデック駅は、小さいころ絵本の中に出てくる模型の汽車と駅舎の場面がそのままにある。気温は18度暑くて寒い。冬用パーカーは正解であった。明日はグリンデルワルトからのマウンティンバイクのレースがあるそうだ。今日で正解。そして何と宿はドミトリーですが8人部屋に私一人、なんという贅沢、冬はスキー客で常に満員だそうだ。部屋からはアイガー、メンヒ、ユングフラウが見える。夕食はスープ、サラダ、チキンビストロガノフ、ライス、キャラメルムースと美味しいものであった。ぜいたくな1日となった。

8月11日へ続く   もどる