2009年山行報告へ
bR 四ッ岳、花房山、乗鞍大日岳、毘沙門岳
毘沙門岳 1386m 岐阜県
2009年4月19日 晴れ
日程: 林道駐車地 999m 9:45/12:45 (岐阜8:30発)
登山口 9:55/12:40
支尾根合流点 1582m 10:15/12:15
山頂 1386m 11:05/11:50
メンバー:森
9:55 登山口は平凡です。 | 10:03 おお、カラ松林となって林内が明るくなってきました。 |
10:14 ここからは稜線歩きで見通しがきき癒されました。 | 10:35 後ろ中央の大日ヶ岳も殆ど雪はありません。 |
10:37 めざす山頂です。疎林のため展望が期待できます。 | 10:41 北を振り返ると何とお見事、左から野伏ヶ岳、薙刀山、日岸山です。山スキーで訪れました。 |
11:13 山頂は暑いくらい。平家岳も見えます。 | 12:18 タムシバもきれいに咲いていました。 |
年度初めの仕事は、慣れない環境で本当に厳しい。ストレスと疲労との蓄積で遠出ははばかられる。仲間のHさんから白山東面台地のお誘いがあったが、とても午前2時起床で行動するには体調が整っていない。こんな時は景色を見ながら、由無しことを自問自答しながらハイクすると気持ちが落ち着く。そんなわけで毘沙門岳を選んだ。
登山口より20分もすると稜線歩きが待っている。白鳥の町並み、石徹白の集落、白山周辺の山々が遠くに見え隠れして、まことにすがすがしい。特に最後の登りからは、白山方面の山々がまた来いよと呼びかけてくれている気がした。
乗鞍岳大日岳 3014m 岐阜県
2009年4月5日 曇り後晴れ
日程: 切通しP 1404m 6:45/16:30 (岐阜3:30発)
雪つながり 1535m 7:10/16:00
登山道口 1582m 7:26
尾根末端 1662m 8:00/15:30
屈曲点 1862m 8:45
森林限界 2385m 10:50/14:30
大日岳基部 2840m 12:45
山頂 3014m 13:40/14:00
メンバー:牛丸さん、畑佐さん、おのちゃん、新保さん、詫間さん、森
7:06 林道を30分歩くと雪がつながり始めました。 | 7:35 登山道に沿ってトラバース。低い雲に覆われています。 |
8:23 飛騨山岳会の標識です。1mの積雪です。どんより曇っていて気温は5度です。 | 8:54 岳谷滝付近は密林でアップダウンが続きます。昨日の新雪でちびラッセルとなります。 |
10:09 ようやく少しずつ陽が差してきました。疎林になりモチベーションも高まってきました。 | 11:08 このように雲海の下を歩いたのですから太陽が遮られて暗いわけです。 |
11:10 標高2400m付近、風速10m以上です。ついに目出帽が登場です。 | 11:48 めざす大日ヶ岳(左)と剣ヶ峰(右)が見えてきました。 |
12:33 私(四方山)は左の大日ヶ岳をめざすべく靴アイゼンを装着しました。 | 12:47 剣ヶ峰をめざす畑佐さんと新保さんが右上のブリザードの中を登っています。 |
12:47 裂風に防風姿勢をとりながら大日岳山頂をめざします。 | 13:43 山頂から剣ヶ峰を撮影。これまでで最も厳しい強風です。眉毛が凍り付いていたそうです。 |
13:45 いっしょに闘ってくれたギヤです。ありがとう。 | 14:08 大日岳のクラストとパック雪の大斜面を滑り降りました。 |
14:31 森林限界で合流、重め新雪を滑りこなしていきます。 | 14:43 標高2000m付近を滑る牛丸氏。 |
14:46 まだまだやりまっせ 畑佐さん。 | 14:51 新雪重雪は後傾してスキートップをまわすため足はぱんぱん、体力消耗です。 |
15:34 飛騨山岳会の標識広場です。 | 15:38 尾根末端の1700m付近から針葉樹林帯から広葉樹白樺林に移っていきます。 |
15:48 夏道登山道を歩いたり滑ったりしながら気持ちを整理します。 | 16:15 スキーを担いで歩く林道から左から屏風岳、大日岳(中央)、剣ヶ峰が鎮座しています。 |
四ッ岳 2751m 岐阜県
2009年3月21日 晴れ
日程: 平湯キャンプ場 1297m 6:00/14:00
大滝川徒渉点 1625m 7:23/13:20
森林限界 2400m 10:20/12:40
山頂 2751m 11:30/12:20
メンバー:牛丸さん、畑佐さん、おのちゃん、新保さん、森
6:12 平湯キャンプ場を緊張感をもって出発します。 | 7:23 いきなりの落とし穴、ここで落ちて出鼻をくじくわけにはいかない。挑むおのちゃんと余裕?の畑佐さん。 |
7:39 小川は雪融けが始まっています。積雪1.5m | 10:23 森林限界です。背景は笠ヶ岳、06年はここまででした。 |
10:30 岩峰群をいく。沢は氷と雪のミックスの状態です。この先で単独の先行者が滑ってきました。 | 10:40 シュラカブがほぼ氷化しています。強風でおしりマットを飛ばして口おしり、失礼口惜しい。中央奧が山頂です。 |
11:27 山頂を楽しむ畑佐さんと神保さん | 11:50 笠、穂高連峰を背景に牛丸さん。 | 12:18 乗鞍剣ヶ峰、大日岳をバックに森 |
12:30 最奧部の山頂から滑ってきました。ここを登れば風も弱く雪ミックスで容易でした。往路は右の尾根。 | 12:41森林限界付近を快調にとばす神保さん。 |
12:57 樹林帯はおおむねクラストから重雪に変化して手強くなります。 | 14:04 平湯キャンプ場にゴールする牛丸さん。フィナーレのシチュエーションもdoor to door で、これまた気持ちよいものです。 |
14:06 駐車場は6台のプチ銀座でした。 |
2007年に山ごろさんと行ったときの四ッ岳の印象はルートが複雑、上部はアイスバーンの急斜面等、奥美濃、福井県方面に親しんでいる私には今ひとつ乗り切れない感があった。しかし、天候不良とタイムアップで打ち切ったため、いつかは登りたいと思っていた。そのチャンスが巡ってきた。高気圧におおわれ全国的に晴れ、そしてメンバーも岐阜ケルン現会員とOBが集まった。久しぶりの3時半集合で岐阜発である。6時キャンプ場発は理想的である。大滝川徒渉地点は、よく観察するとスキーさえ脱げば浅いところで簡単に渡れるものなのだが如何せん、山スキー屋魂はスキーを付けたままスノブリを渡りたいものだから緊張を強いられるものだとつくづく笑えてくる。その後の尾根ルートは昨日以前のトレースがついておりルートファインディングも容易である。気をつけたのは畑佐・神保両氏のハイペースと自分のペースは別物と割り切ることである。オーバーペースはリバウンドがやがて来て山を楽しむゆとりがなくなってしまうからだ。2400mからの森林限界上は未知の世界であった。しかし沢部はアイスバーンでなく新雪が5〜10p積もっていてクトーのみで十分登れて安心した。しかし2500m付近の台地上に出るとかりかりのシュラカブアイスバーン斜度が少ないので滑落しないもののクトー踏みこんで歩行した。私は高所が苦手でこの頃から急激に息が荒くなった。心落ち着けて自分のペースを維持しようとした。そして四ッ岳山頂に続くさらに硬いアイスバーンの尾根をクトーをたたきながら、強風と闘いながら、50歩ずつ呼吸を整えて山頂に到達することができた。よかった。よかった。しかしよく見てみると登ってきた尾根の左にハーフパイプのような穏やかな沢があるではないか。帰りはここを下っていったがこのルートをとればアイスバーンは直下のみで容易に頂上に到達できることができるであろう。
復路は上部は浅い新雪10pほどとアイスバーンのミックス、森林限界下は表面クラストからゆるんだ粗目雪まで多様に変わっていくが、それを1時間30分あまりたっぷりと滑降も楽しむことができた。山頂でカップラーメンも食し、充実した山行であった。