2006年山行報告へ
今淵ヶ岳 ・矢坪ヶ岳 ・サンノーの高 ・高賀山〜瓢ヶ岳 ・矢坪ヶ岳〜今淵ヶ岳
今淵ヶ岳 1048m 岐阜県美濃市
2006年11月12日
日程: 乙狩 瀧神社社務所400m 11:50/14:50
610m鉄塔 12:15
山頂1048m 13:10/13:50
今日はとにかく寒い。冬型気圧配置で美濃市は影響は少ないだろうと思っていたが、あにはからんや。 駐車地点で時雨れる。途中からは雪が降り出す始末。天気予報通りに大荒れだ。岐阜・福井県境方面は鉛色の雪雲である。11:50で9℃であった。さて不気味なくらい静かな社務所から林道を10分歩いて登山口へ、尾根をいくらか登ってからから右方向(南へ)へトラバースしていく。小さい沢を2回横切ってから、610m送電線鉄柱へ。ここからは尾根道で1本道だ。山頂近くの900m位から笹の植生が出てきて雰囲気が一転する。山頂の展望は東方面の瓢ヶ岳が何とか見える程度で良いとは言えない。雪と風の中でかじかんだ手でカップ麺とおにぎりをいただく。登りでも下山途中でも、山頂を見通すことができなかったことが残念であった。ただ、岐阜市北部からなんとか今淵ヶ岳らしい山を見つけることができた。
@ 瀧神社社務所前ですが閑散としています。 | A 登山口です。 |
B 山頂ではなく北西隣の990mの山です。 | C 尾根道はしっかり踏まれています。 |
E 標高1000mで笹が現れてきました。 | E 雪時々陽射しありの山頂でした。 |
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矢坪ヶ岳 873m 岐阜県美濃市
2006年11月20日 小雨
日程: 明神神社210m 8:00/10:30
山頂 873m 9:30/9:45
今日は振り替え休日、そして子どもも振休のため、一日遊んでいるわけにはいかない。本来は昼食時には帰っていなくてはならないのだが、リミットを14時と設定して矢坪ヶ岳〜今淵が岳の縦走と洒落こんでみた。しかし天候が、曇りの予想に反して小雨、もちろん上部はガスと雨、そして気温がこの時期としては高くブヨに顔を刺されるという始末。それでもこの登山路は晴れれば、かなり気持ちよいであろう。馬の背のような急な尾根であるが、振り返ると蕨の集落や岐阜市内の山々が眺望できるからである。
山頂で今回は潔く縦走をあきらめ帰途についた。ちなみに和紙の里会館の近くで200円で入浴できるデイサービスセンターがあるときいた。
(ただし13時〜18時まで、火曜定休)
@ 明神神社が出発地点です。 | A 岩のある急登の尾根はよく滑ります。 |
B 550m付近の岩場からの百々ヶ峰(最奥)。 | C 770mで早くも笹が現れ始めました。 |
D 雨とガスとブヨの中、気合いを入れます。 | もどる |
サンノーの高 1106m 岐阜県山県市
2006年11月25日 曇り 13℃(9時)
日程 <往き> <もどり>
林道終点540m 9:30 山頂発 11:30
71番鉄塔730m 10:00 北の鞍部990m
12:00
72番鉄塔755m 10:20 70番鉄塔上 12:30/13:20
笹登場 845m 林道終点 14:00
稜線 915m 10:40
山頂 1106m 11:10
GPSの受信状態が悪く殆ど手書きです
久しぶりに私の直観を刺激してくれる山であった。そもそもGPSが全く衛星を受信しないので故障と思い、2,5万図とコンパスと送電線を頼りに行くこととなる。
駐車地点から72番鉄塔に登る道を探すこと15分、登らずに右往左往していることほどつまらないことはない。それなら一般ルートで良いではないかと思い直し、沢をあがり堰堤を2基越すと標識(分岐点)がある。迷わず右手に進路を取り71番鉄塔へ向かう。これがなかなかのいい登山路である。ゆったりとした明るい沢の登りに入る前にはサンノー高の山頂もうかがえる。斜度も緩くて体にも優しい。そしてトラバース気味に南に進路を取り71番鉄塔につく。鉄塔は景色を損なうように見えるが、ここでは切り開きのため位置確認と展望のためありがたい。これから行く72番、帰りの70番もよくわかり、目標として気分が高揚する。トラバースで体がウォームアップし72番鉄塔へ。下からの道も確認できたがたぶんトラバースの方が景色が堪能でき、気分は良いであろう。船伏山の写真を撮り、尾根を登って山頂へ。藪は殆どない。山頂は小寒いがブヨに刺され慌てて虫除けスプレーを取り出す。そんなに寒くない証か。陽射しも展望もないが、道中に展望が良いところがあって満足している。
山頂で一服して北上する。だんだん笹藪がひどくなるが、稜線の両側が急なためルートは取りやすい。町境の杭も良き道しるべである。すぐに板取村の松谷集落が見えてうれしくなる。美山町からは奥まで来たように思えるが板取村中心地から見えるとは何とも妙である。急な下りを笹をつかみ990m鞍部へ。12:00で腹も空くが藪の中ではおいしくもなかろう。70番鉄塔をめざすがトラバースの道が探せない。谷に向かってみるが藪がひどくなるばかり。もどって稜線を登ってみるがそのような道はなし。やむなく鞍部から水平気味に藪の中へつっこんでみること10mくらいか。登山道か、そま道か見つけることができた。途中で2回見失うがそのたびに適当につっこんでいくと道を見つけることができた。本能の感覚を呼び起こされるようでもある。だんだん道がはっきりして70番鉄塔へ来て昼食にありつく。鉄塔点検の電源開発の方にお会いして話を聞くと鉄塔巡視路の方が道がよいことを聞き70番からの直降りはやめにする。この後は巡視道に沿って40分で出発点に到着する。
@ 出発10分後、山頂が見えうれしくなる。 | A 72番鉄塔から見る船伏山。 |
B 虫除けスプレーは必携。 | C 板取村の中心地付近が見えます。 |
D 蕪山が見えます。 | E 藪に突っ込んだ後、道を見つけてほっとする。 |
F 70ー71−72番と鉄塔が見えます。 | G サンノーの高は奥の深い山だ。 |
H 2番目堰堤の上の分岐点に到着。 | もどる |
高賀山 1224m〜 瓢ヶ岳(ふくべがたけ)1162m 岐阜県郡上市
2006年12月3日 小雪
日程:星宮神社 250m 11:15/16:30
高賀山登山口(御坂峠1075m) 13:00/13:35
高賀山山頂 13:15
瓢ヶ岳中美濃登山口(990m) 14:07/15:00
瓢ヶ岳山頂 14:30/14:40
注:ジョグは2.5万図上の林道に沿って進む。
@出発の星宮神社 円空ゆかりの水場です。 | A 標高920mからは雪景色、さむ〜っ。 |
B 御坂峠、昨年は反対の洞戸側から登った。 | C 雪の降る中、方位を確認。 |
D 林道から見る高賀山。 | E 次に目指すは瓢ヶ岳(中央左)、遠い。 |
F 瓢ヶ岳の中美濃登山口と称します。 | G なかなかきつい登りでした。 |
H 山頂から見る高賀山。 | I 奥瓢ヶ岳も見落としてはなりませぬ。 |
xi 瓢ヶ岳は左、奥瓢ヶ岳は中央です。 | もどる |
今日は来週の京都36峰マウンテンマラソンの体力練成である。このところ体力では2時間ランがやっとというところであることが、さる11月5日の土山マラソンでいやというほど知らされた。4時間の登りくらいをやっておかないと4時間ランの体にはならない。そこで今回はこれまでの伊吹山マラニックから場所を変えて、高賀山〜瓢ヶ岳への連続登山を計画した。標高差も1000mあり、伊吹山マラニックに遜色はないだろう。
星宮神社に駐車、身支度をする。折からの時雨れではあるが、メインが登山ではないからガスなら引き返せばよい。GPSはまだ不調で楽しみが一つ減ったが、目的は何かを言い聞かせ出発する。2.5万図で現在地を確かめながら林道を駆け上がっていくこと1時間15分で高賀山と瓢ヶ岳の分岐にくる。時雨は雪に変わりあたりは雪化粧、空腹でこの天気では、寒さをひどく感じるため、おにぎり2つを腹に収めるが手が冷たい。今年はまだ登っていない高賀山を一つめにして先を急ぐ。するとなんと・・・片知渓谷からの舗装道に出くわした。地図上では黒線であったが。車が2台も来ていた。それを横目に御坂峠まで走る。路面に雪が数センチで滑りやすい。靴はすでに濡れているが発熱靴下のため冷たさ知らずで本当にありがたい。高賀山山頂に到達するもののガスのせいか方向感覚が麻痺してしまった。磁石と地図で確認してみるものの、北と南が逆に感じる。まあ、いいか。
分岐点まで戻ってから南下すると瓢ヶ岳と奥瓢ヶ岳が見える。高賀山より気象条件はよく山頂が見える。舗装道を30分ほど走って中美濃登山口へ到着。登山道が十分整備されて、まるで遊歩道といったほうがよい。走り始めて3時間、さすがに登りはハムストリングにこたえるがここからが本当の訓練であろう。今期2度目となる山頂で高賀山、今淵ヶ岳を確認後、一気に下る。登りに気づかなかった紅葉を眺めながら走ること90分。星宮神社に到着した。
矢坪ヶ岳873m〜今淵ヶ岳1048m 岐阜県美濃市
・2006年12月23日
・日程 明神神社210m 10:15/14:30
矢坪ヶ岳873m 11:30/13:45
今淵ヶ岳1048m 12:45/13:00
・GPSとカシミール
@ 矢坪谷入り口から見る矢坪ヶ岳。 | A 550m付近の岩場から見る矢坪集落。 | |
B 矢坪ヶ岳山頂です。 | C 縦走開始の笹藪です。 | |
D 尾根の植林帯はハイクにおあつらえ向きです。 | E 今淵ヶ岳への最後の登りです。 | |
F 今淵ヶ岳山頂は静寂です。 | G 奥瓢ヶ岳と瓢ヶ岳を遠望します。 | |
H 右から矢坪ヶ岳、今淵ヶ岳、高賀山と続く。 | もどる |
11月20日に雨に見舞われて縦走を断念したが、今日は天気がもちそうだ。一気に矢坪ヶ岳へいく。ここからの縦走路が未知の世界。しかしながら、腿高ぐらいの笹は踏み跡がありルートはわかりやすい。そしてGPSは心強い。アップダウンを繰り返しながら今淵ヶ岳まで歩むが、笹藪の混迷さと植林帯の露土の無草状態のコントラストは変化に富み興味深い。縦走路からの展望は今ひとつであるが、縦走路の植生と景色の変化が楽しかった。