山行き報告

横山岳東峰 ・ 伊吹山 ・ 野伏ヶ岳  ・日照岳 ・ 銀杏峯東稜線まで




銀杏峯(げなんぽう)東稜線まで

・2015年3月8日 曇りと霧
・メンバー:四方山
・行程

場所 標高m 往路 復路
水車小屋 320 8:30 13:30
東尾根取り付き 580 9:15 13:10
銀杏峯東稜線出合い 1280 11:25 12:35




   
 家(岐阜)を6時20分発で2時間で到着。12時半の山頂をめざします。  東尾根取り付き、例年ならヤブが見えることもしばしばなのに雪が多いため、どこからでも取り付き可能。
   
 羽根付きクトーでスリップなしで快適に登ります。  1000m付近からガスです。まいったな〜。
   
 銀杏峯方向の西稜線うっすら見える程度。  1時間ほど寒さに耐え待つと青空が北方面にうっすらと。しかし稜線は相変わらず。足跡は私のものです。
   
太陽がうっすら見えるものの、GPS頼りで進むのは私の信条ではありません。  「 山は逃げません」と言い聞かせ往路を下ります。
   
 表面に新雪下クラストですがエッジはよく効きます。  枝が頭をがうちますが、ヘルメットのおかげでたいしたことはありません。
   
 調子に乗りすぎてここから落ちました。油断はスピードの出し過ぎと前方不注意です。  ここへ妙段谷からの林道がはいってきています。帰宅してわかったのですが「山スキーワールド」の山田さんの記録にも妙段谷があり研究不足、現地で心の余裕が無かったことが悔やまれました
   どうやらこの日はみなさんガスにまかれたようです。大野盆地から銀杏峯山塊を遠望する。


日照岳(ひでりだけ))

・2015年2月28日 晴れ
・メンバー:四方山
・行程

場所 標高m 往路 復路
R156駐車地点 760 9:00 13:50
沢上1000m地点 1100 13:45
尾根上1160m 1160 10:15 13:30
1545mジャンクションP 1545 11:15  13:15
山頂 1751 12:15 13:00


   
これまで多くても1mくらいの積雪でしたが2m近くあります。  家を6時半発、 駐車地8時15分発の予定でしたが国道渋滞で9時発となりました。オーバーペースにならないように自分に言い聞かせます。
   
 9時発でしたが先行者の踝〜靴ラッセルのおかげでペースよく登れました。1160m上部の疎林帯。  1300m付近の尾根を登る。ブンリンのスキーアイゼンは羽根付きのため、スリップによる後退が少なく効果的にに登れました。
   
往路を振り返り、この新雪斜面を滑ると思うと胸が高鳴ります。   ジャンクションP上部のカリカリ場所は、いつもは緊張するのですが雪が多くて丸っぽくなり、新雪もあり緊張を強いられることはありません。
   
登り切ったところで先行2パーティー3人が滑降します。  ここも底付きで意外とやりにくい場所と帰路でわかります。
   
 さて前方には日照岳山頂が見え、うれしくなりました。あと30分というところです。  きれいな山頂。
   
 霧氷も印象的です。風もやみました。 南西方面に大日ヶ岳とその右に白峰、荒島岳がそびえます。
   
南方に鷲ヶ岳、雪の状況を見て、場合によってはこの山へ転進する予定でした。  山頂でカップうどんを食べることができるほど穏やかでした。湧谷山、虎子岳、日照岳3つめですが一番穏やかです。今日もマルちゃん豚カレーうどん(小)です。 
   
稜線の滑降。雪庇に気をつけ、樹木の生え際を滑ります。  ビュースポット(先行者の撮影地点)はギタギタ+底付きで手強い雪質です。
   
 ジャンクションPを北回りで登り返しなしでルートをとった先行者には脱帽です。 シュプール跡をどのようにこなすかが課題です。 
   
 トラックの少ないところを滑りますが、ガリッと底をつきドキッとします。  アイスバーン底付きなしのところは快適滑降。
   
1200m付近から谷に向けて最後のお楽しみです。   底付きは最後までついて回りましたが、無事降りてきて安心です。
   
 往路の脇を復路のトラックが走ります。  グランドテートン板は新雪不足で本領発揮には至りません。新雪20〜30pくらいではアイスバーンの底付きとなり、しばしば横滑りをおこし、緊張感を強いられる滑りとなりました。

野伏ヶ岳(のぶせがたけ)

・2015年2月21日 晴れ
・メンバー:四方山
・行程

場所 標高m 往路 復路
白山中居神社P 660 8:15 15:15
和田山牧場跡 1100 10:00 14:45
ダイレクト尾根基部 1165 11:00
1本松(ぶな)  1380  11:30  ・ 
山頂 1674 12:40 13:00
中央(東南)ルンゼ 下部台地 1160  ・  13:30/14:00 



   
立春を過ぎてこんな積雪は初めて。 野伏ヶ岳遠景。  入り口で景色がいつもと異なり迷路状態。右に行って行き止まりで左が正解でした。
   
 すごい2m以上の積雪です。  先行者はワカン一人に山スキー一人です。くるぶしラッセルですが先行者に感謝です。
   
滋賀の山スキー屋が私をを追い こして休憩中です。 宿り木はブナの枝に根を入れているのでその生命力たるや恐るべし。 
   
ダイレクト尾根中間部の一本松と呼んでいましたがブナでした。  きれいな尾根が続きます。 
   
抜きつ 抜かれつで進んでいきます。ダイレクト尾根と稜線出合いから振り返る。  稜線出合いは雪がぱっくり口を開けることがあるのですが雪が多くて安全に通過できます。
   
 山頂をめざします。このときボーダー1、山スキー1名降りてきました。  強風の山頂にて。右手スキー板上に大日ヶ岳、左手上には水後山が写っています。
   
強風で雪煙を舞あげています。超寒かったです。第1滑降ステージ、山頂から稜線。 スキーがアイスバーンにおいても予想していたよりもたわまず、エッジが効いて安心しました。  第2滑降ステージ、東南ルンゼ前半部。チョーユー板はグランドテートン太板(前回使用)より回転が早いので操作は気を抜けません。
   
第3滑降ステージ、中間部。ティートンより板のウェストが細いため、安定感は少ないのでバランスを崩さないようにに滑りました。   第4滑降ステージ後半部。斜度は緩くなりました。
   
 台地状下部、お待ちかねカップカレーうどんの昼食地点から全体を眺める。 和田山牧場をめざす。 
   
振り返る。   チョーユー板さん。今日は性能を発揮してくれてありがとう。

伊吹山(いぶきやま)

・2015年2月11日 曇りとガス
・メンバー:四方山
・行程

場所 標高m 往路 復路
  駐車場(民家)  210  9:30  15:00
1合目 430 10:00 14:30
3合目 780 11:10 14:00
山頂稜線9合目 1360 13:00 13:30

 
1合目、昨日の新雪は30pはある。ここまでスキーは担ぎ。 振り返れば米原上野地区が一望できる。 
   
 5合目から視界が危うくなる。  6合目の避難小屋付近。
   
 7合目から上部は登山者が連なる。踏み固まった登山道が急登になりみなゆっくりになるようだ。 山スキーは 登山道を離れてルンゼ状に戻り稜線へ上がった。稜線は強風とガスで視界は5m程度。山頂はパスした。
   
下部が見えるまで寒さに耐えていると、一瞬視界が20mくらいになり下部が見通せ即滑降。 50mくらい滑ったところで上部をみるがご覧の通り。下部はもう安心だ。  6合目付近からみる私のトラック。中央沢部からほぼ直線的に滑ることができて満足。グランドテートン太板はすごい。
   
 5合目からみるとかなり天候が回復しました。  3合目でカップ麺昼食いただきます。ウイペット(ストック)の安全キャップを紛失したこととその刃でヤッケパンツを裂いたことが悔やまれます。油断はいけません。
   何年か伊吹山に通っているが新雪でこんなに気持ち良く、自分の気持ち通り滑ることができたのは初めてである。幅広ファット板の威力は想像以上のものであった。
 2合目〜1合目間は直滑降しかスキーは走りません。  

横山岳東峰(よこやまだけ)

・2015年2月7日 晴れ後曇り
・メンバー:四方山
・行程

場所 標高m 往路 復路
  駐車地(R303)  250  8:30  15:30
尾根出合い 500 9:15 15:00
東峰登山道鞍部 534 9:30 14:45
東峰稜線出合い 916 11:00
横山岳東峰 1153 12:00 12:30
夜這い橋 468 14:00

   
 標高250mで50pの積雪。揖斐・滋賀北部も数年ぶりの大雪の模様だ。  林道はきれい。
   
林道からショートカット 植林帯谷部突入。  雪は少なめですがつながっています。
   
夏道の東尾根登山道鞍部に到着。   横山岳東峰を遠望します。
   
 シール登高には適当な斜度です。  細いブナ林が700mくらいから始まります。
   
稜線上はガスが入ってきて寒くなりました。一時的な気圧の谷が通過という感じです。 北方面のみガスがなく見通しがよいので不思議です。  横山岳東峰到着。くるぶしラッセルです。
   
 カップ麺昼食後、網谷源頭部へ入ります。  冒頭、上部はは疎林帯。
   
 数分で沢状になります。  いい感じが続いたと思うと狭くなります。
   
 中間部は急斜面。昨日積もったスラフが落ちてきます。  雪面を脅かさないように静かに斜滑降で降ります。
   
 谷の喉と思われるエリア。デブリ集結ですが。少し前のものでしょうか。上部を振り返る。  狭い喉部が前方に続きます。デブリの上に昨日降った雪がかぶっています。
   
デブリから解放されたかと思ったら最大のヤマ場が待っていました。   滝部です。以前来たときは脇をうまく通れたのですが今回は雪解け多く困難そうです。左岸を行けば可能かもしれませんが。その先は未知数です。とりあえずシールをつけ右岸を3mほど高巻き、隣の谷へ降りられるか確認してから判断することにしました。
   
誠にラッキーでした。段差はあるもののつながっていました。つながっていなかったら?考えるのはよしましょう。   赤線のようにきました。写真では緩やかに見えますが現場はかなり急斜面でした。
   
 後半部、谷割れがあるもののいけます。 振り返ると難儀した中間部が見えています。 
   
 正面に林道、往路の尾根が見え、ほっとしました。  油断すると雪下に岩が隠れていて板がやられます。
   
林道に到着ですが、かろうじてつながっています。 夜這い橋を渡ったところですが今回はやばいところも少なからずありました。
   
 50m上がれば往路の東尾根鞍部です。 滑降した網谷後半部(写真中央左寄り) を眺める。
   
30度近い斜面をシールはものともせず登らせてくれるのですごい。   今日は緊張を強いられたので最後は林道をゆったり滑って完了です。シールさんに助けられた山行でした。
   金居原杉野からみる横山岳本峰(中央奥)とその右に横山岳東峰。