ff0000">白山東面台地 (はくさんとうめんだいち) 3101m 岐阜県

・2010年5月8日 晴れ

・行程:   

場所 往路 帰路 標高m
平瀬P   4:15 16:45 630
尾根取り付きP   6:15 15:45 1253
ヤブ漕ぎ終了地点   7:10 15:10 1323
台地東末端   8:30 14:45 1560
1895m景勝地 9:30 14:30 1895
台地西末端  11:00 14:05 2240
山頂  13:00 13:40 2702

・メンバー:山ごろ氏、四方山

・GPSトラック(登り:赤、下り:青)

6:40 さあ出発、GW疲れが残る? 7:10 トラバースで来れるはずのところが雪が融けてヤブ尾根に登り返し時間と体力を消耗する。
7:20 賞味期限最後と思われる、雪でおさわっていた枝や幹が起き上がってくる 7:45 雪とブナの回廊をすすむ。枯れたブナは輪廻のごとく雪面に投げ出されていますが、次世代が続く。
9:00 雨跡の縦溝が走る台地への尾根にあがる。 9:20 大蛇と山ごろさん。
10:00 景勝地から東面台地(転輪法谷右岸尾根)を使って御前峰をめざす。 10:35 木の幹中心に雪が融けて見事な落とし穴ができている。
10:50 これより標高差500m、御前峰と剣ヶ峰の間の小白水谷をつめる。 11:50 小白水谷上部から見る東面台地と奧三方岳。
12:55 山頂直下をアイゼンで登る。右の谷が転輪法谷。 13:10 御前峰山頂、長い道のりが終了です。
14:00 山頂より東に滑り、東南ルンゼに入る。 14:00 表面の氷を割って滑降する山ごろ氏。
14:00 転輪法谷上流部を気持ちよく滑る。 14:05 ルンゼからの互いのシュプールをたたえ合う。気温が上がらず表面クラストがよかった。
14:20 一息入れて白山を後にします。 14:25 1895m景勝地は正面です。
15:12 スキー終了、時々雪に隠れていた枝が飛び跳ねて痛い思いをしました。シーズンも終了間近です。

<山ごろさんの動画>

 驚きの連続であった。東面台地はへのアプローチは除雪されたため、大白川のゲート前は銀座状態かと思いきや我々がついた3:30には車は見あたらない。GWで消耗した体に加えて、第2次花粉症が5月5日よりはじまってモチベーションが今ひとつ。山ごろさんと気合いだと威勢良く言っても体は正直である。こんなときパートナーにほんまに感謝である。一人ならどうなることやら・・・・・。
 山スキーやが来ないわけを二人で考えていたが、@GWで大きな計画をやったので骨休みをしているのであろうA雪が多いと言われた今年でも5月第2週になると下部の雪が少なくヤブ漕ぎで1時間近く要する(ちなみに昨年は20分ほどである)ので敬遠しているのでないだろうか。みなさん雪が少ないことは承知なのだ。
 さて二人のみの東面台地、寒気の影響で気温が上がらず風が冷たい。景勝地からはヤッケを着る。やはり台地を歩くと飽きない。二つこぶを越すと台地西端である。山ごろさんと小白水谷をつめ、最後山頂からの尾根にアイゼンで登り詰めた。山頂は我々のみ、室堂付近に下山者が2人、登山者が1人見えた。滑降は東南ルンゼである。気温が高いと小雪崩がだらだらと起きるところだが、今日は気温が低いため大丈夫だ。表面の氷を落としながらいっきに滑った。山ごろさんも、私も至福の時間を過ごした。さらに景勝地1895mまで硬いザラメを存分に滑降ことができた。これより下部は縦溝が深くなり、スキー板を押さえてのこれまた趣の異なる滑りとなった。私は今シーズンの納得いく山スキーの締めくくりができた。

大喰岳 (おおばみだけ) 3101m 岐阜県

・2010年5月2〜3日 晴れ

・行程:   

場所 往路 帰路 標高m
新穂高温泉P   5:00 14:30 1010
穂高平小屋  6:20 13:10 1360
白出沢  7:20 12:40 1565
滝谷避難小屋  8:45 1768
槍平小屋 10:00 10:50 2009
飛騨乗越 14:30 10:15 3021
槍岳山荘 15:15/7:30 10:00 3090
大喰岳 8:20 3101
槍沢 8:45 2910

・メンバー:畑佐氏、、西部氏、詫摩さん、牛丸氏、四方山

・GPSトラック(赤:登り、青:帰り)

7:20 白出沢には雪がないが、穂高平小屋から15分後からは林道には雪がついていた。 8:10 河原に降りてからは南岳を正面に進む。
10:00 槍平小屋では除雪作業が行われていた。 11:40 振り返ると右に奧丸山、中央に乗鞍岳が見える。
12:00 杓子岳(中央)と笠ヶ岳がそびえる。 12:30 晴天の飛騨沢を黙々と登る。
14:45 最後の力をふりしぼって槍岳山荘に向かう。 3日8:00 大喰岳へはピッケルとアイゼンが必携となる。
8:15 山頂から北方には槍の鉾先が目の前にみえる。 8:15 南方面は中岳、南岳、北穂高岳、奧穂高岳と連なる。
8:17 大喰岳山頂から槍沢へドロップする。殺生ヒュッテが中央に見える。 8:50 大喰岳からカリカリ斜面を滑降する。
9:05 山荘をめざして槍沢を風にあおられながら牛歩で進む。 10:30 シュプールは昨日の午後のもので現在カリカリバーンで気が抜けません。
10:45 飛騨沢の雪が重くなってひっかかりはじめました。 10:50 槍平小屋到着です。穂高連峰が美しい。


 飛騨沢から槍ヶ岳をめざす予定であったが、例年にない多雪のせいか、岩場の鎖が雪田に埋もれているようで登山者は苦闘を強いられたり、退却を余儀なくされている。メンバーによると前回より上部は雪が多くて、下部の方は雪が少ないそうだ。ここは潔く大喰(おおばみ)岳の山頂をめざすことにする。おかげで山頂からの滑降を楽しむことができた。

弓折岳 (ゆみおりだけ) 2592m 岐阜県

・2010年4月25日 晴れ

・行程:   

場所 往路 帰路 標高
新穂高温泉P  5:15 15:00 1140m
スキー脱 14:43 1190m
ワサビ平小屋  7:00 13:40 1419m
秩父沢 出合い  8:45 1700m
弓折岳 11:30 12:30 2592m

・メンバー:畑佐氏、小野ちゃん、西部氏、詫摩さん、牛丸氏、四方山

・GPSトラック(赤:登り、青:下り)

5:15 7人の軍団がいざ出発。 6:15 雪面が硬いので壺足でワサビ平まで行きました。
8:05 デブリの山を越えていく。正面に弓折岳。 9:00 秩父沢を越えるときれいな雪がつながる。
9:45 背景には憧れの乗鞍岳をみる。 10:30 正面左が山頂付近である。
11:13 小池新道を振り返る。 11:27 山頂はなだらかである。
11:33 槍ヶ岳をバックにかっこうが決まる西部氏。 12:28 ほぼ無風で暖かい山頂でご機嫌。
12:40 山頂の正面ルンゼにトライする。 12:45 トラバースして大きな沢を滑る。
12:53 尾根、沢どこを滑っても、操作しやすい雪。 12:54 かっ飛ばす畑佐氏。
12:55 山やデモンストレーター、これからビックゲレンデをたっぷり滑る。 13:00 秩父沢出合い付近を滑る小野ちゃん。
13:10 奥の白い山からここまで滑ってきました。 13:25 抜戸沢からのデブリを越える。
13:40 ワサビ平のブナ林の風景。 14:40 雪の少ない林道で焼岳を背景に四方山。


 今年は雪が多くてびっくり、雪無し道を1時間は覚悟していたら15分も歩くと雪がびっしりついていた。もちろんスキーを付けることができるが、デブリが山からおりてきているので、アップダウンが多いため安定するワサビ平小屋まで壺足歩行とした。どこでも滑られる大きなスケールだが山頂から少し降り、南向き正面ルンゼを滑降した。写真で見えている黒岩にはさまれた部分であるが、表面が融けていたため、比較的容易にターンができたが、雪崩跡と小さなデブリがあるためその脇を気をつけて滑った。核心部100mほどを通り過ぎて斜度がゆるまり左手の登路に使った尾根に戻り、皆と合流した。ここからは春山パラダイスであった。適度にゆるみジャンプターン、抱え込みなどあらゆる操作が可能な雪質であり、転倒をおそれず、みなさん大胆に滑ることができた。終盤はスキーの着脱は何度かあったが、17分ザックにつけて歩くと駐車場についた。この日は何と1人パーティーにあったのみであった。

横山岳東峰 (よこやまだけ)1137m 滋賀県

・2010年4月18日 晴れ後曇り

・行程:   

場所 往路 帰路 標高
東尾根登山口 12:15 15:40  458m
横山岳東峰 13:50 14:50 1137m
つり尾根展望地 12:35 1120m
標高450m 16:00 17:30
標高820m 16:50

・メンバー:四方山

・GPSトラック

黄色線はスキー用下見

11:50 林道からみる横山岳西峰・東峰。 13:08 稜線に到達する頃、雪が出始める。
13:40 金糞岳へ久々の山スキーに行ったね。 13:40 山頂にて後方に蕎麦粒山(そむぎやま)が見えます。
14:40 木之本町杉野の集落、右に余呉湖が見えます。

 土曜日17日は、1日絶食することによって、ようやく3日間の胃腸炎の下痢から快方に向かった。翌日の山スキーは病み上がりで自重した。仲間は白川村シッタカ谷へ向かうので気をもんでいた。数年前、山ごろさんと視界不良のため三方崩山手前で断念したコースである。私は元気を回復しハイクを急きょ計画した。景色の良い横山岳である。そして念願の東峰東南沢を下見できて良かった。この沢を林道出合いから標高差370m茨の棘に悩ませられながら登っていった。最後は雪渓でどん詰まり終了した。終了地点付近の沢は狭かったが、そこから沢は急に右に折れていたが滝は見あたらなかった。地図上ではこの上は緩やかである。東峰から林道まで690m滑ってこられそうである。今年並みに大雪でないと挑めないコースであるが、次回はいつになるやら楽しみである。

野伏ヶ岳 (のぶせがたけ)1674m 岐阜県

・2010年4月11日 曇り後雨

・行程:   

場所 往路 帰路 標高
白山神社P 11:00 16:00 681m
林道との分岐点 12:05 15:45 1046m
ダイレクト尾根取り付き部 12:40 1145m
牧場跡 15:05〜40 868m
山頂 14:15 14:40 1674m

・メンバー:四方山

・GPSトラック

12:15 大黒山南の鞍部を降りたところ。これが近道である。 12:35 ダイレクト尾根の基部へ行く途中、めざす山頂を垣間見る。
12:45 少し曇ってきたが視界良好。この後ガスに包まれる。 14:15 稜線に出てからは視界30mでモチベーションが下がるがにわかに視界が回復。滑降コースに迷い無し。
14:30 薙刀山がはっきり見えだした。 14:45 今日のハイライト、中央ルンゼから牧場めがけて1本ラインめざしぞ。雪はザラメです。

 11日の天気予報は曇り後雨で岐阜ケルンとOB等のグループスキー山行は前日に中止を決定。しかし諦めきれない私は美濃市まで観点望気へ出発。すると9時頃より太陽の陽がさすではないか。急きょ、短時間で登れる近場を探す。野伏が浮上し急ぐ。現地10時45分到着。11時より歩き始める。ケルンの定番コース(大黒山南近道ルートでダイレクト尾根に取り付く)はまったくトレースないので、一人ぜいたくに雪上をシールを進める。

越前甲 (えちぜんかぶと)1319m 福井県

・2010年4月4日 晴れ

・行程:   

場所 往路 帰路 標高
八反滝前P 8:50 14:00 503m
東尾根鞍部 10:15 13:30 985m
越前甲 11:20 12:20 1319m
登り返し地点 13:00 868m

・メンバー:四方山

・GPSトラック

8:30 勝山市郊外からの越前甲(右)。 8:50 八反滝前まで除雪がすんでいて駐車銀座となる。
9:45 岩壁前ですが、藪が隠れて最高のゲレンデ。 9:50 積雪は180p。
11:00 山頂が見えだした。 11:00 振り返ると結構急斜面に見える。
11:20 よっしゃ。 11:25 山スキーパーティーが白山、取立山を正面に滑っていく。
12:25 Kyu様のアドバイスをもらって以前から気になっていた北面を進む。  12:30 たぶん40度近い急斜面、新雪なら雪崩が起きそうである。谷部は樋状の雪崩跡。
12:50 中間部にデブリ地帯が50m程続く。 12:55 左下に滝が出ていたためデブリさんを横切り、後はいっきに滑る。
13:00 出合付近から見上げる。 13:15 超特大ゲレンデを滑り込んでフィナーレの林道に入る。

 前日の土曜日に長男の引っ越しをして岐阜へ帰ってきたのが22時であった。岐阜ケルンの仲間は日曜日0時に集合して焼山北面台地に挑むことになっている。引っ越し中もひょっとして間に合えば・・・焼山へという気持ちがあったが家族あっての山なので時間のことは気にせず引っ越しと荷物の開梱に専念?した。引っ越しで往復250q走ったので睡眠時間を4時間ほど確保した後、日曜日はかねてから気になっていた越前甲北面を滑ることにした。雪の量のが心配であったが杞憂に終わった。岩壁前がきれいに藪が隠れていたのは3度目にして初めてである。さて北面は適度な斜面の後、急斜面になる。雪が締まっていれば問題ないが緩いときは自分で雪崩を起こしそうである。今回は表面は緩んでいたが下が硬いため心配はなかった。谷部は溝状の雪崩のあとがあったので尾根部を拾って降りてきた。デブリ地帯を抜けると緩斜面のゲレンデであっという間に出合いへ。ここにわかんのような足跡が有り、沢を登っていく登山者がいるもんだと感心して、しばらく登り返しをして越前甲方面をみると何と熊がいた。でくわさんで良かったと思った。鞍部から林道まではほぼ直線でとばすことができてとても快感であった。帰りに慰霊碑があったので「あまごの宿」のご主人にたずねると昭和38年のさんぱち豪雪で、あまごの宿の上流部の家屋が未明の雪崩にあって多くの死者がでたことを教えてくれた。そして30年くらい前は5月までこの一帯に雪がのこっていることは当たり前だったという。今年は雪が多いと言うがこの数年が少なすぎただけという話を聞いてえらく納得した自分であった。

籾糠山 (もみぬかやま)1744m 岐阜県

・2010年3月22日 晴れ

・行程:   

養魚場前 7:45 14:15 610m
北東尾根取り付き 9:15 14:00 880m
標高1450m 10:50 13:30 1451m
籾糠山 12:00 12:10〜50 1406m

・メンバー:畑佐氏、小野ちゃん、西部氏、詫摩さん、山ごろ氏、四方山

7:46 養魚場前をいく。 8:21 横谷林道をいく。左前方に籾糠山を望む。
9:30 先行3人パーティーのラッセルを拝借する。尾根は切り開いてあるようだ。踝〜靴ラッセルである。 11:55 ついに籾糠山ピークへの登りとなる。
12:00 西部氏、栗ヶ岳と御前岳をバックに登頂。 12:05 ルートは前方こぶから右の方向です。
12:15 山ごろ氏、山頂からドロップインです。 12:55 出発前の記念写真。
13:00 詫摩さん、パウダーを行く。 13:10 尾根上はトレースの後は高速道路、しかしトレースを外すとブレーキがかかり、止まってしまう状況だ。
13:25 お楽しみの沢滑降に入る。 13:35 雪崩ではありません。重雪の様相です。
13:35 以前の雪崩による倒木が雪面下に潜んでおり要注意。 13:40 テレマークを決めて滑り降りる山ごろ氏。
13:45 雪の魔術師小野ちゃんは悪雪なんぞ、なんのその。 13:50 足が張ってきたのでここで一息ついてリカバリー。
13:55 地図上では見えてこないちょっとした谷部。 14:00 旧集落があったと思える広い台地。
14:05 あっという間に台地上のゲレンデから林道へ。積雪100pの林道。 14;55 雪が融けた林道を感動にひたって歩く。

 

 数日前からの寒波で新雪がくるぶしから次第に靴ラッセルとなっていったところであった。しかしながら先行パーティー(川崎重工山岳部)のトレースがあったため山頂直下まで利用させていただいた。ありがとうございました。その中に何と小学校、中学校の同級生のO君がいて私が声をかけると、彼もすぐ私のこと思い出してくれてこのときは別の空間にいたようであった。山頂はまさに籾を立てたような明瞭な山頂、そして谷を隔て南西には猿ヶ馬場山、北には大滝山、人形山を望み、素晴らしいパノラマであった。下りは1450mまでは尾根滑降(谷部は狭い)、それより谷部に滑り込んだ。このあたりの雪質はほぼ春の重雪に変わり、足を取られないように七転八倒?しながら降りてきた。斜度はほぼ一定で谷部は広かった。最後は集落跡のような台地上を滑っていくと往路の林道に出会って満足な谷部滑降を終了した。