■薙刀山(1647m)・野伏ヶ岳(1674m)  3/11 晴れ


 今日は、一人山行になる。したがって、つい家を出るのも遅れて5時で、高速で何とか石徹白神社前に6時半に到着した。さてテント組も含めてざっと車は10台余である。
 除雪の雪の回廊を通って橋からスキーを履く。雪が締まっていて気持ちいい。
 林道で2人パーティーに追いつかれ、3人パーティーに追いつく。途中990mで林道ショートカットする。1時間半で和田山牧場に着く。眺めは最高。今日めざす薙刀、野伏を遠望する。
 さてここからは、野伏の東尾根末端をめざして平原をめざす。初めてのところなので、推高谷をわたってから尾根に取り付くか、あるいは推高谷を詰めてから稜線で行くか考えていた。いざ尾根末端1120mにくるとこの谷は深い50mちかく降りなければならないし、急傾斜である。おまけに雪は気温が上がってぐさぐさになってきた。よお〜く地図を見ると尾根1200m地点で小道が巻いている。そこまで行ってみることにした。林道らしき道が尾根北側まで続き、途中から推高谷に降りた。
 推高谷のきれいなこと、絹のようななめらかな斜面である。そして適当に幅もある。滑るには下部は狭いが、上部は申し分ない。北側から見る野伏のきれいなこと。今度からはダイレクト尾根でなくて東尾根で登りたくなった。尾根末端から1.5時間で1440m稜線へ。稜線直下はところどころ亀裂が入り始め、暖かさを物語っている。
 稜線上は風は強いもののルンルン気分、2人組が野伏山頂直下を登っているのが見える。やはり薙刀は静か。数日前のシュプールがあった。1時間で山頂にたつ。
 山頂で360度パノラマ、特に銚子が峰は滑降用大斜面を擁しているな〜。次の目標である野伏をめざす。稜線東側を直滑降で滑られるところまで行ってシール登高。この北斜面は10センチくらいの深さで雪がずれて気持ち悪かった。40分で野伏山頂に到着。2人の山スキー屋と挨拶を交わしていよいよ滑降へ。(ここから敬体文に)
 山頂東面は雪はゆるみ先行者ですでにぼそぼそに。さて東南ルンゼはどうでしょうか。誰も滑っていませんが、ちと雪面が緩いようです。試しに数回ターンをしてみましたが小さいブロックが落ちていくだけでなだれは心配ないようです。そんなわけで、できるだけ休まずに、小デブリを避けて右岸寄りを滑りました。下にオウデアンスが2人見え、かっこうよく滑ろうと思ってその近くをめざしていったら、気の切り株でがっくりと、苦笑いの両方でした。平原ではどこを滑ってもオーケー。大自然に包まれて一番幸せな気分のひとときです。時々シュプールを確かめながら牧場跡まできました。
 ああいい気分、林道はス〜と滑って無事神社前まできました。

■行程時間
 石徹白神社前 720m  7:00
 和田山牧場  1105m  8:30
 野伏東尾根末端1120m 9:20
 推高谷右俣1310m   10:00
 稜線鞍部 1440m   10:45
 薙刀山山頂 1647m  11:50/12:15
 野伏ヶ岳山頂1674m  13:20/13:30
 和田山牧場        14:00
 石徹白神社前       15:00

入り口は除雪で2m近くの壁です。
和田山牧場からは野伏が美しい。東南ルンゼが滑れるかな。雪面が堅いことを祈ります。
奥に見えるのが薙刀山です。初のトライです。少し緊張します。
推高谷源頭部です。緩やかで登りやすいです。
推高谷源頭部から望む野伏ヶ岳、初めて見る美しい景観です。
いよいよ後200mの標高差で薙刀です。くるぶしまで沈みます。
薙刀山山頂です。バックは野伏ヶ岳です。
野伏ヶ岳東南ルンゼです。多少デブリがありましたが。半分は滑った後に起きました。
デブリの脇を滑ってきました。緩んで操作は快適です。
平原から見る野伏ヶ岳。
いつ来てももいいもんです。またシュプールを見るのも楽しみの一つです。

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